【第3のビールを飲み比べてみる。】2020年夏ー本麒麟

次に非常に人気が高いと噂の本麒麟です。

2.本麒麟

本麒麟

こちらは第3のビール特有のえぐみや臭みが少なく麦芽の素直な味と香りが特徴的な第3のビールです。

非常にビールに近いためによく売れているというのもわかる気がします。
原材料も米が入っていない為、ピュアモルト的な味わいが強いかもしれません。

どちらかというとピュアモルトのプレミアムに近い味がする様な気がします。

ただピュアモルトも善し悪しで原材料に拘り抜かないとピュアモルトのビールはあまり美味しくないためコストもかかる発泡酒とも言えます。

この点ではピュアモルトビールとしてはヱビスビールなどの本格的なプレミアムに比べて本麒麟は並の評価程度かなと思います。

ビールの色はかなり薄い琥珀色で常に細かく泡立ちしているわけでも無くややもの足りなさを感じます。

ただピュアモルトのビールは高いのでこの価格でこの味を実現しているのは驚異的かもしれません。

やや後味も鼻から口の中にまでモルトの香りが広がりプレミアム的な余韻はありますがえぐみも少し残るようです。

またAsahi The Richの様な甘さはあまり残らないようです。

モルトの滞在時間も非常に短くすぐに香りが抜けていってしまうためそこはやや物足りなさを感じるかも知れません。

ただこれはあくまでピュアモルトのエビスなどの値段の高いビールと比較した場合の評価でこの価格でのこのピュアモルトの味わいはすごく希少です。

また抜けが早いため後味で悪酔いするという事も無さそうですがついついモルトの味わいを求めて大量に飲み分量が多くなってしまうかもしれません。

その点ではあまり満足度が残らない発泡酒で次々に飲みたくなります。

香りの抜けも非常に早い様で余韻の滞在時間もやや少なすぎる感はあります。

ただしこれはあくまで本格的なピュアモルトビールと比べて評価しているので第3のビールとしての評価は格段のものがあるかもしれません。

よく売れているというのもわかる気がします。

どちらかというと料理などと一緒に飲んでも美味しいですが単独で飲んでも非常に美味しいビールです。

チーズを囓りながら飲んだりすると格別のものがあるかもしれません。
これは非常に格段の時間をもたらしてくれるようです。

どちらかというとチーズ系のサラダなど食べながら飲んでも非常に美味しいかと思います。
一緒に食べながら飲むとモルトの深い苦みと濃厚な香りが口の中に広がります。

後味は全く引かず非常にあっさりとしたビールである事もこのモルトの濃厚な香りがありながらキレ味が良くなっているかもしれません。

食後も甘みはあまり残らずにどちらかというとどこまでもモルトの豊潤な香りに酔いしれるといった感じです。

これは本当にライバルはプレミアムになってくる様な発泡酒かもしれません。

ただピュアモルトビールの特徴ですがどこまでも甘さで満足して安心することがないためにやや量が多くなるのには注意です。

またこちらの本麒麟はやはり後味の鼻から口の中から消化器官までモルトの香りに満たされることがあまり無いためやや水っぽさも感じる場合があるかもしれません。

意外とアルコール度数は高いためここは注意かもしれません。

とにかくキレというか抜けていくのが非常に早いビールで後に残る事が無いため豊潤な時間は過ごせないですがすぐ冷めるのは良いかもしれません。

それでいて抜けた頃に一口と飲み勧めるとたちまち口の中じゅうにモルトの香りが広がり非常に心地良いビールです。

ここら辺はクラフトビールなどにも通じるかもしれません。

とにかく本麒麟はピュアモルトの純粋な香りと抜けの良さで第3のビールを抜群にリードする格別な一本と言えるでしょう。

                  

                                  続く

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